コンピューター言語の歴史を学ぶ【書評】コーディングを支える技術

ITシステムを構築する際にいつも問題となることの一つに「どの言語で作るか」があります。iOSはほぼObjective-Cでしか作れないので悩むことはありませんが、多くのシステムはその構築までにどのアーキテクチャを使い、どのフレームワークを使い、そしてどの言語を使うかとの問題がつきまといます。Perl, Ruby, PHP, そして最近はGoなど、どれも特徴があり、どれも万能ではありません。

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「コーディングを支える技術」はタイトルと通りのコーディングの本ではなく、どちらかというとコンピューター言語の本です。人が話す言葉が多くの過程を経て変わっていくように、コンピューター言語も様々な変遷を遂げており、それが何故そのように設計されたかを紐解いています。この本を読んだとき、ある人は設計書だと捉え、またある人は歴史書だとも捉えるでしょう。それ故、この本は技術本であることに違いは無いのですが、どのような人が読むべきかなかなか難しい。言語を習熟した人が過去を振り返り未来へと思いを馳せるためにあるような、そんな本でした。一つの言語を習得したと思ったら、読み返すと良いと思います。

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