クラウドソーシング所感

ここ1ヶ月ほど、全く仕事とは関係無いところでゲーム開発をしています。
ゲームそのものを、というより、比較的大規模なモノ作りプロセスを自分で廻したくて(あわよくば仕事にフィードバックしようかと)実践しているのですが、その中の幾つかのプロセスでクラウドソーシングを試しておりまして、幾つか気がついたことがあったので所感を。

・クラウドソーシングの拡大

ゲーム内のキャラクターを幾つか用意するためにクラウドソーシングを利用したのですが、実際試してみて初めて、クラウドソーシングは今後大きく成長する市場になりうると実感しました。

とにかく発注金額が圧倒的に低い。海外のサービスも試しましたが、海外は更に低い。

特に、アウトプットの着地が分かりやすいものについては依頼しやすいので、クオリティを下げずに発注することができます。また個人対応が多いので、柔軟性のある対応を求めることもある程度可能です。
実際に金額をやや抑えて発注しても、かなりレベルの高いものを出してくるデザイナーが何人も出てくるし、後からの修正も(誰もがそうというわけではないでしようが)柔軟に応じていただけました。

・一方でクラウドソーシングの問題

こちらは3Dモデル発注をした際に感じたことですが、特に技術練度を要するような作業については、品質にモロに影響がでてしまいます。

あるセミプロレベルの方に発注した際は完全に失敗して、微妙なアウトプットが出てきてしまいました。

クラウドソーシングでは相手側が個人で請け負っている場合が多く、法人同士の付き合いでは当然行われる逐次のアウトプット確認などがしにくく、また、個人のスキルの問題なので、これ以上クオリティを上げてくれ、という依頼が出来ないため、再度別の方に依頼するなどのオペレーションが必要となってしまいました。

・クラウドソーシング内の市場

上記に関連しますが、クラウドソーシング内でも需要供給のバランスがあるのが興味深いです。

例えばイラスト作成は供給側が完全に過多になっていてバランスが崩れています。

120点のイラストが書ける一部の神レベルの作家は適正な価格での受注が維持できると思われるのですが、80点位の作家は見合った報酬を受け取るのはかなり難しいと思われます。

・クラウドソーシングでの海外発注

海外に3Dモデリングを海外に出した際に想定金額を思い切って下げたのですが、それでも請け負うデザイナーが世界中にいるのに驚きました。

実際には日本の相場の数分の一で、ウクライナ・マレーシア・ブルガリアなどから受注可能とメッセージが来ます。

ただ、実際に発注すると、日本と海外の違いは言語だけではなく「仕事への取り組み度合い」であることを痛感します。

まず、仕事に対するコミットが非常に緩い。普通に連絡が取れなくなる受注者が出る。出来高払いなので金額的な損失は無いのですが、別のデザイナーへの発注が遅れるので時間的損失が大きいです。

そのように考えると、プロレベルの仕事を発注するには、海外に出さず日本人に依頼するがまだ妥当だと思われます。
ちなみにアメリカ人は円安もあって日本よりもずっと高い見積もりでした。アウトプットは良さそうだったんですが。

引き続きゲーム開発で思った所感など書いていきます。