ホーム > タグ > システムトレード
システムトレード
エントリーしない、という不安と戦う
- 2008-05-20 (火)
- 初級システムトレード
いまだに私もそうですが、システムトレードを続けていると、
シグナルが出ていないのにエントリーしたくなることがあります。
システムに対する「裁量トレード」というものですね。
これは実はかなり性質(タチ)が悪くて、
たとえばあるパラメータがシグナルを示していなくても、
このまま行くとシグナルが発生しそうだ、というときに
「早めにエントリーしておけば、利益が増える」といった考えのものに
間違ったトレードをしてしまうのです。
あえて「間違った」と言いましたが、
しっかり検証されてパラメータを出している以上、
それより早くエントリーしても、
それより遅くエントリーしても、
シグナルどおりにエントリーするよりも必ず不利になります。
ですので、シグナルを逸脱してトレードをしてはいけません。
また、このような「早取りトレード」は、損切り時にさらに悪影響を及ぼします。
早取りに失敗し、シグナルが発生しないまま含み損が出ると、
トレーダーは「どこで損切りしたらいいかわからない」状態に陥ります。
それは当然で、検証通りの動作ならどこで損切りをすれば有利かは検証していますが、
システムから逸脱した行為は、当然検証などしていないのですから。
それは、あたかも森の中の獣道をわざわざ外れて歩くようなもので、
一度道から外れると、どうすれば元の道に戻れるのかわからなくなります。
こういう場合は、即座に損切りするしかありませんし、
そのほうが統計上傷が浅く済むのです。
こういった事態を避けるためにも、
・システムから逸脱したエントリーは行わない。
・逸脱してしまったエントリーは即エグジット
を心がけてください。
【初級システムトレード】ルールを検証する(0. グラフ検証例)
- 2008-05-11 (日)
- 初級システムトレード
さて、今回からは実際にバックテストを行い、ルールを検証していく方法を解説します。
とは言っても、ルールの検証方法にはさまざまで、100人システムトレーダーがいれば100通りのアプローチがあります。ここでは一般的なものから、私が独自に取り入れている方法までを解説します。
まずはこちらを見てください。

これは、私が日々検証に使用しているシステムが生成するグラフのサンプルです。もちろん、このサンプルを作るのにも1つのルールを割り当ています。
それはどんなルールかというと、
・日経平均を毎日寄り付きで売り、引けで買う
です。非常に有名なアノマリーです。
(アノマリーとは、「明確な根拠がないが、経験上言われる法則」です。)
このグラフは日経225平均先物の期近に適用していますが、実際に効果がありそうなルールも、グラフにすると一目瞭然ですね。
このグラフは私の開発した専用のプログラムを使っているのですが、初級システムトレードでは、初級ということで多くの皆様が馴染みのあるEXCELを使ってグラフやパラメータを検証するところまでを説明します。
【初級システムトレード】儲かるルールを見つけるには(4. ルールには寿命がある。)
- 2008-05-10 (土)
- 初級システムトレード
今回は、システムトレードの注意点の3番目「3. ルールには寿命がある。」を説明します。
—
世の中に変わらないものがないように、システムトレードのルールにも寿命があります。
と言うと、あなたは信じるでしょうか?
正直言いますと、ルールに寿命があるのかどうか、私にははっきりした確証がありません。では、なぜ「ルールには寿命がある」というタイトルにしたのか?それは、少なくとも私の経験ではすべてのルールには寿命があるように思え、そして、ルールに寿命があることを前提にトレードすべきと考えているからです。
仮に永遠に有効と思われるルールが見つけられたとしましょう。しかし、人間に未来を見通す力がない限り、そのルールが明日無効になる可能性を否定できません。これまで儲かってきたからといって、明日以降も儲かり続けるとは限らないのです。突発的な事象によってルールが適用されなくなる可能性もありますし、そのような事象が一切表面に出てきていないにもかかわらず、あるとき突然ルールに裏切られることもあります。
システムトレードの基本は「ルールどおりにトレードを行う」ことですが、あるときルールの有効性が失われてしまったにもかかわらず、そのルールどおりにトレードを続けることはシステムトレーダーにとって死への下り坂を転がっていくようなものです。しかし、ルールの有効性が失われていないのにトレードを辞めてしまうのは、折角の利益を失うことにもなります。
これらの不都合を回避するには、「ルールには寿命がある」ことを想定して、ルールの有効性を推し量るためのルールを事前に作り上げるしかありません。自分の身を守るために、システムトレーダーはシステムで対抗するのです。
次回からは、実際にバックテストを行う過程を説明していきます。
【初級システムトレード】儲かるルールを見つけるには(3:ルール自体は良し悪しがあり磨くことが必要)
- 2008-05-09 (金)
- 初級システムトレード
今回は、システムトレードの注意点の2番目「ルール自体にも良し悪しがあり、磨くことが必要である。」を説明します。
—
前回、「ルールは絶対である。感情を入れてはならない。」を守るために「儲かるルールは、感情を排除しやすいように作る」ということをお話しました。
その説明の中で、バックテストでルールの条件を細かく求める話をしましたが、これこそが今回の「ルール自体にも良し悪しがあり、磨くことが必要である」に当てはまります。
あなたがシステムトレードを行うに際して、複数のルールを運用しようとしたとします。同時にそのルールでエントリーすることになった場合、あなたはどちらのルールを適用しますか?同じ銘柄で買いと売り両方のシグナル(システムが売買を要求する合図を言います)が出た場合はどうしますか?
こういう場合のことを想定して、ルールの優先順位を決めておく必要があります。(あるいはエントリーしない、ということも想定しなくてはいけません。)もちろんこれはシステムトレードですから、過去の株価から検証して決める必要があります。
また、仮に二つのルールが同じ銘柄を買うように合図した場合に、2倍の資産を投入するのはあまりにも短絡的で危険です。2つの指標が同時にシグナルを出したときにどれだけの確率で勝てるのか、そのときにどれだけの資産を投入できるのか、を事前に求めておく必要があります。
システムトレードのルールにはそれぞれ良し悪し、言うなれば特性があります。そのため、実際に運用するシステムを設計する過程でさまざまな事象を想定する必要が出てきます。ルールそのものの特性を利用して、より良いルールに追い込んでいくことも大事ですし、複数のルールをまとめ上げて「自分独自のシステムトレードルール」を完成させるために検証を進めることも重要になります。
では、ルールの良し悪しは何で判断するのでしょう?私がよく使う指標に以下のようなものがあります。
・期待値
・プロフィットファクター
・シャープレシオ
・回帰分析
ここでは単語の紹介に留め、また別の機会にご説明いたします。
【初級システムトレード】儲かるルールを見つけるには(2:ルールは絶対である。感情を入れてはならない。)
- 2008-05-08 (木)
- 初級システムトレード
前回挙げた、システムトレードの注意点の1番目「ルールは絶対である。感情を入れてはならない。」を説明します。
—
あなたが、そもそもシステムトレードを選択した理由は何でしょうか?
それは非常に簡単です。「システムトレード以外では(十分な、あるいは全く)利益を上げることが出来なかったから」です。ファンダメンタルなトレード、あるいは裁量でトレードして十分利益が上げられるのであれば、システムトレードにメリットはありません。これは当然ですね。
システムトレードは、将来的にこう動くであろう、という過去の株価の動きから予想をするものです。言うなれば天気予報に近いものと考えればよいでしょう。サンダルを蹴り上げたり、猫の額を見るだけで天気を正確に当てられればよいのですが、合理的とはとても考えられませんね。天気を気象庁の天気予報を見たほうが、ずっと合理的です。
また、以前のエントリーでも書きましたが、人間の感情はトレードに不利なように出来ています。感情が入ったトレードは、同じ指標を使っていても間違いなくトレードに不利に働きます。
ここまではシステムトレードの基本ですが、ここで「儲かるルール」を考えるために一歩進めましょう。
システムトレードは感情を排除しなければ成功しません。
そして、この考えを進めると、
<b>「儲かるルールは、感情を排除しやすいようにできている」</b>
必要があります。これが重要です。
システムを設計する過程で、複数の指標を組み合わせたり、あるいは独自の指標を開発したりと複雑になっていくことがあります。それらは机の上ではかつてない良いパフォーマンスをあなたに想像させるかもしれませんが、実際にトレードをするとなるとかなり難しいものになるでしょう。市場が終わったあと、次の日の市場が開くまでに複雑な計算を繰り返さなくてはなりません。また複数の指標は「ルールを満たしてないがそろそろいけるのでは?」あるいは「ルールを満たしていないが今回は見送るべきでは?」という隙を自分自身に与えることになります。
例えば「前日の日経225平均株価がおおよそ2%以上上昇すればある銘柄を売る」というルールを設計した場合、1.99%の上昇では迷いが生じる可能性があります。その場合は、過去の日経225平均株価のデータを集めてバックテストを行い、n%の部分を細かく求めておけば、ルールとしての信頼性は高まるでしょう。
(ただし、この方法は「過剰最適」と呼ばれる現象と相反することになります。この話はまたそのうちに)
<b>「ルールは絶対である。感情を入れてはならない。」を守るために、
「儲かるルールは、感情を排除しやすいように作る」ことを覚えておいてください。</b>
【初級システムトレード】儲かるルールを見つけるには(1:概略編)
- 2008-05-07 (水)
- 初級システムトレード
今日から「儲かるルールを見つけるには」と題しまして、システムトレードの初級編エントリーを書いていきたいと思います。
このブログを見ていただいている皆さんは、おそらくシステムトレードというものを既に理解されていると思いますが、確認のために最初からお付き合いください。
—
システムトレードとは、「機械的な売買を行うこと」と一般的には定義されています。
では、機会的な売買とはどのようなものか、考えてみることにしましょう。
機械的、といっても、高度な技術は特別に必要はありません。たとえば
「25日平均線を上に抜けたら買い、1週間後に売る」
といった、電卓と定規さえあればできるようなルールや
「前日の終値を割って寄り、当日中に前日の終値を超えたら買い、当日終値で売る」
という、株価さえわかればできるものも含まれます。
要は、あるルールがあって、そのルールどおりにトレードすることを、システムトレードと呼ぶわけです。
ここで注意したい点を3つ示します。
1. ルールは絶対である。感情を入れてはならない。
2. ルール自体にも良し悪しがあり、磨くことが必要である。
3. ルールには寿命がある。
システムトレードとは、トレードに勝つための武器と考えていただければよいと思います。武器というと日本人は馴染みが無いので、ここではカーレースの車に例えましょう。
1. レースカーの性能は絶対であり、思い入れを入れては勝てません。
2. レースカー自体に良し悪しがあり、改良やメンテナンスが必要です。
3. 残念ですが、レースカーにも寿命があります。
特に、3点目はあまり他の方が話されていないことですが、間違いなくシステムトレードのルールには寿命があります。
儲かるルールを見つけるには、この1.から3.の点において重要なポイントがあります。
次のエントリーでは、「1. ルールは絶対である。感情を入れてはならない。」のポイントから説明します。
Home > タグ > システムトレード
- 検索
- フィード
- メタ情報